3歳の時に通ったピアノ教室で絶対音感のプログラムを受け、身につける。
幼少期は両親の影響から主にクラシック音楽を聴いていた。
小学生になると映画音楽にハマる。音楽と情景がリンクすることに感動、初めて買ったレコード(!)はジョンウィリアムズのサントラだった。
家ではいつも姉と一緒に歌いながら遊んでいた。
二人とも主旋律よりもハモリの方が好きで、よくコーラスパートを取り合ってはケンカになるという、なかなかマニアックな姉妹だった。この日常の遊びがコーラスワークを好きになった所以だと言える。
学生時代は吹奏楽でパーカッション(打楽器全般)を11年間続ける。
リズム楽器として縁の下の力持ちをキープしながらも、時に圧倒的なソロ楽器として楽曲にスパイスを加える、というメリハリを効かせたダイナミクスが表現できるこのパートが大好きだった。
朝から晩までメトロノームと睨めっこしながらコツコツと基礎練習に励み、皆で息を合わせて一つのハーモニーを作り上げる難しさと素晴らしさを学ぶことのできた青春時代であった。
この頃に身につけた音楽の理論や基礎知識、リズム感などは、後に音楽の仕事でも非常に役立つこととなる。
同時期、FMから流れる洋楽ヒットチャートを好んで聴くようになり、英詞特有のリズムや当時の日本には無かったコーラスワークの多いメロディラインに惹かれていったが、まだ自身は歌を歌うことになるとは思ってもいなかった。
音響芸術の学校を卒業し、某大手テーマパークに技術スタッフとして就職。
ショーでの照明の仕事は楽しかったが、PA業務の方にはイマイチ興味が持てず、何かが違うなと感じていた。
その後、本来希望していたレコーディングスタジオへと転職、プロの現場の厳しさや楽しさを肌で感じ、刺激を受ける日々を送る。
マネージャー業務の傍ら、耳コピで譜面を書いたり楽曲アレンジやボーカルディレクションを行ったりと、いわゆる何でも屋を任され懸命に働いた。
ある時、知人のバンドのボーカルに誘われたことがきっかけで本格的に歌うことを意識し、ボイストレーニングに通い始める。
やがて譜面の初見に強いことと絶対音感が大きな強みとなり、アーティストのコーラスやCMのレコーディングなど、自身が歌う側の仕事にも携わるようになった。
根っからのハーモニー好きなため、コーラスの仕事は他の何よりも幸せを感じることができ、
また機械好きということも相まって、レコーディングという作業は録る側・録られる側どちらでも、いつも最高に楽しい時間となった。
一方で、4人組コーラスグループやアカペラグループのメンバーとしても精力的にライブ活動を行ってきた。
ソロボーカルとしてもワンマンライブを行うほか、吹奏楽との共演、バンド、ユニットスタイルでイベント等に出演している。
そのほか司会やMCなど、多岐にわたり様々なステージに立つ。
あるとき、縁あってボイストレーナーとしてのメソッドを学ぶ機会があり、教えることを始めた。
それまで感覚のみで歌ってきたものが、音声学や解剖生理学、脳科学などの知識の裏付けを得ることで、歌い方が大きく変わることを身をもって実感する。
やがて自分の性格、適性、経験などを活かせるこの仕事は天職だと感じるようになりスクールを開業。
多くの生徒さん達に様々なことを教えたり、また教えられたりしながら、今年で15年目を迎える。
ボイストレーナー 弓美子のプライベートサイトです。
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